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現段階で検討されている利用方法
徐々に本格稼働に向けて動いている感のある建設キャリアアップシステム(CCUS)ですが、今後は次のような利用方法が検討されているようです。
・技能者の処遇改善
・働き方改革
技能者の処遇改善
CCUS登録技能者の能力評価(レベル判定)が普及するにつれ、技能レベルを手当てに反映する検討を始めているゼネコンが複数あるようです。
職長手当、資格手当など従来の枠組みが、CCUSによる4段階の技能レベルに置き換えられる可能性がありそうです。
また、システムに蓄積された就業履歴数によって手当を支給するようなことも考えられます。
働き方改革
国交省は、CCUSによる現場入場の記録で週休2日工事の実施を確認するなどして、技能者の休暇取得に役立てる方策を検討中です。まずは、公共工事でモデルケースが導入される可能性が考えられます。
今後の展望
なかなか普及しないと言われていたキャリアアップシステムですが、公共工事を中心に稼働が始まっています。
経審の評点加点対象だったり、自治体によっては入札参加申請時に加点している団体もあります。
加えて、建退共の手続き電子化、CCUSとの連携などもありますので、キャリアアップシステムだけにとどまらず、建設業界にIT導入が進んでいくのは必至です。
乗り遅れてはまずい流れが来ていますので、前向きに導入を。