【手数料無料】経審加点に効果アリ◎能力評価申請(レベル判定)の手数料が2026年3月末まで無料に CCUS

建設キャリアアップシステムは、技能者が現場での就業履歴を蓄積していく仕組みです。「能力評価制度」とは、建設キャリアアップシステムで蓄積された技能者の就業履歴をもとに、技能・経験を活用して、客観的な評価を与える制度となっています。

目次

手数料無料化はいつまで?

通常だと能力評価申請の際に技能者一人あたり4,000円の手数料がかかっていましたが、2025年8月から2026年3月まで無料となります。

申請先は、各分野の能力評価実施団体となります。例えば、電気工事であれば(一社)日本電設工業協会、橋梁であれば全建総連など、申請先が分野によって異なり、CCUSの申請先とも違うので注意が必要です。

また、申請先によって書類のフォーマットが異なりますので、詳細は国交省のページをご確認ください。

【CCUSポータル】能力評価分野及び申し込み先

能力評価とは

CCUSのカードを新規取得すると、白いカード(レベル1)が発行されます。
レベル1は、能力評価制度では初級技能者に該当します。

レベル2以上のイメージは次のようになっています。

レベル2 中堅技能者(一人前)
シルバーレベル3職長レベル
ゴールドレベル4高度マネジメントレベル

レベル2は就業日数3年程度、レベル3は5~7年程度(職長1~2年)、レベル4は就業日数10年~12年程度(職長7年)の分野が多いようです。

能力評価を受けられる職種は、令和7年8月現在で45分野あります。
能力評価の基準は、それぞれの職種で異なりますので、申請前に確認が必要です。

能力評価のメリット①経審で加点

経審で加点が狙える

所属している技能者がレベルアップすると経審で加点がありますので、入札参加を希望する建設会社には大きなメリットとなります。

技術職員点数(Z1)の加点

従業員がレベル4に該当する場合、技術職員点数(Z1)が3点、レベル3に該当する場合は2点が人数に応じて付与されます。
技能士1級や登録基幹技能者でなくても加点となります。

評点技術職員区分資格の例
6点監理技術者1級技術者の資格を持ち、監理技術者講習を受講
5点1級技術者1級建設機械施工管理技士
一級土木施工管理技士
4点監理技術者を補佐するもの1級建設機械施工管理技士補
3点登録基幹技能者講習の修了者
能力評価でレベル4
登録電気工事基幹技能者
2点国家資格2級、1級
能力評価でレベル3
2級建設機械施工管理技士
2級土木施工管理技士

知識・技術技能の向上の取り組み(W1-8)の加点

審査基準日以前3年間でレベル2以上にアップした技能者の割合で評点が付与されます。付与されるは最大10点です。

監理のみをする技術者はCPD単位の取得数で、技能者はレベル向上者の数で計算します。

CCUSを活用した就業履歴蓄積で加点

発注者から直接請け負った建設工事について、以下のすべての措置を講じている場合に加点になります。

  1. CCUS上での現場・契約情報の登録
  2. 現場でカードリーダーなどにより就業履歴蓄積できる体制の整備
  3. 経審申請の際、誓約書の提出
民間工事を含むすべての建設工事で実施した場合15点
全ての公共工事で実施した場合10点

能力評価のメリット②従業員のモチベーション向上

CCUSを導入済みであること、能力評価で客観的な技能向上が目に見える点は、従業員のモチベアップにつながります。

能力評価を実施して若手育成の土壌があることをアピールし、他社との差別化を図ることができます。
求人を募集する際に、「CCUS導入済み」「能力評価実施しています」と記載するのも良いかもしれません。

特定技能外国人2号移行対策

特定技能外国人が1号から2号に移行する際は、職長または班長の実務経験を証明することが求められます。
CCUSを普段から使用し、正しく就業履歴が蓄積されていればそれでよいのですが、現状では難しい方のほうが多いのではないでしょうか。

上記の代替措置として、「業務区分に対応する能力評価基準(レベル判定)でレベル3以上を取得する」という方法があります。

レベル3の申請にも職長の経験は必要ですが、現在は経歴証明書を使用することが認められていますので、就業履歴として溜まっていなくても証明が可能です。

経歴証明書とは…
能力評価を受ける際に、CCUSで証明できない建設業への従事期間を証明する書類。
証明できる期間は、建設業に従事を始めた時から2024年3月31日まで。
経歴証明書の提出は、2029年3月31日をもって終了となる。

能力評価を受ける際の注意点

これまでですと、能力評価申請の際に技能者一人あたり4,000円の手数料がかかっていましたが、2025年8月から手数料が無料化されています。
ただし、2026年3月までの時限的措置となりますので、申請を希望する場合は期限内に手続きできるように注意が必要です。

また、申請先はCCUSではなく、各分野の能力評価実施団体となることにも注意が必要です。
申請先が分野によって異なりますので、一つの会社の中に違う職種の技能者がいる場合は、別々の申請先になる可能性があります。

加えて、能力評価を受ける際には、正しく評価されるよう、登録内容が最新になっていることや、保有している資格がすべて登録されていることを事前に確認するように注意が必要です。

With.行政書士法人 能力評価担当行政書士より皆様へメッセージ

CCUSの申請を担当しております、With.行政書士法人の伊藤と申します。

私は、キャリアアップシステムが一般的になる少し前から皆様の登録業務をお手伝いし、おかげさまで東日本で一番の登録数をこなしました。

現在は、建設業や産廃業など許認可手続きを扱う傍ら、CCUS認定アドバイザーとして運用セミナーの講師を務めたり、皆様からの電話相談を受けたりしています。

普段、建設会社のお客様とかかわることが多いですが、CCUSを積極的に活用している会社様は多くないように感じますし、認定アドバイザーとして相談電話を受ける際も、電話越しに四苦八苦している様子が伝わってきます。

そんな中私がお伝えしたいのは、CCUSを前向きに活用して会社に役立ててほしいということです。

新規登録が済んでしまえば、CCUSの運用は難しいものではありません。
例えば、現場登録は入力作業をほとんどしなくても完了しますし、帳票出力も簡単で、監理側の時短になります。

なにより、就業履歴が目に見えて溜まっていく、能力評価を受けて持っているカードの色が変わっていくのは、現場に入る技能者様からみてもモチベーションにつながります。
レベル4・レベル3の技能者が何名在籍しているかを対外的にPRすることが可能になりますので、施工能力の証明として受任先の新規開拓にもつなげることができると考えています。

ぜひ、CCUSを活用して他社との差別化を図ってください。

CCUS 能力評価以外の手続きについて

カードの紛失による再発行や、パスワードが分からずログインできなくなってしまった場合も手続きをお手伝いしています。
下記のページをお読みください。

定額サポートの内容

CCUSの手続きや運用をまとめておまかせしたい方のために、毎月のサポート契約をご用意しています。

例えば、システムの使用方法が不安な方、グリーンサイトやグリーンファイルなど、他システムとの連携がうまくいかない方、現場に招待されたがその後のやり方が分からない方など、継続的に相談や手続き代行してほしい方を対象にしています。
金額は月5,500円(税込み)~ 大体技能者一人あたり1,000円程度のイメージです。

能力評価申請代行手数料

弊社では、申請手数料無料の期間に合わせ代行手数料16,500円→11,000円で対応する応援割を実施しております。(税込み)
上記は技能者1名当たりの金額となります。
2026年3月31日に申請した分までの割引となりますので、ご希望の事業所様はお早めにお問い合わせください。

お問い合わせはこちらまで 

お電話の場合は、022-702-1285までおかけください。

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